老犬日誌 その63

老犬 2月

 2021.2/20つづき

 名前呼ぶ。胸がうごかない。名前よぶ。口がガク、ガク、と動く。歌をうたう。たくさん歌いながら、胸の音・・かすかに音がし、見た目もトクトク動いている。でも息はしていない。歌をうたう。

そしてふとお尻を見たら、替えておいたシートに直径10センチくらいのケチャップ色のしみ。

おしりから、長いケチャップ状の流れが出て止まっていた。片づけているうちに、たぶん出て、それがもう命にかかわったのだろう。さっき少しだけ出ていたのは先ぶれだったのだろう。

 鼓動がなくなってきたころ、とうに電話。10:40。ぽん子を焼いた**寺の問い合わせを頼む。明日に決まった。

 この大事なきれいな毛皮、瞳、手足が、焼いてこの世から消えてしまうんだとわかって涙。それにしてもそれほど泣いてはいない。歌をうたってあげる。話しかける。

かあ<br>
かあ

ふじおの意識が消える最後の最後まで、いつもどおりに歌を、声を聴かせていたい一心だった。
♪そばにいるよ そばに/ いつもいるよ そばに/ すこし はなれてても/ こころいつも そばに・・

 体をお湯で拭いてやる、ぽん子の時はこんなことした記憶がないと思いつつ。おしりの汚物も片づける。

 左下だったので、反対に返そうとして首がグラン、頭を床にゴツン。・・おしっこが出ていた。きれいなおしっこ。反対側も拭き、チンチンにもありがとう、と拭いてふと見るとぬれている・・。またしっこが出ている。まだ次々と出ていた。ちんちんをペーパーに包んで、何回もとりかえる。11時でも出てた。

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